時間がない毎日で 確実に虫歯を作らない虫歯予防法!!

こんにちは!たむら歯科・こども矯正歯科 院長の田村光正です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます!よく歯並びにまつわるブログを投稿していますが、今回のテーマは小児歯科で重要なむし歯予防です。

あっという間に過ぎていくお子様が寝るまでの時間!しっかり歯磨きが出来たほうがいいんだけど完璧にできないお母さん・お父さんのための虫歯予防法について詳しくお伝えしたいと思います!

歯医者さんに行ったら教えられる100点満点の歯磨き!でも毎日それをするのは無理無理!という声もよく聞かれる中で、時間をかけずにむし歯予防をする対策を5つ紹介します。

これらの方法を実践することで、お子様の歯を守りながら、貴重な時間を有効に使うことができます。

1. メリハリのある歯磨き:虫歯になりやすい部位を重点的に

虫歯は特定の部位にできやすい傾向があります。効率的な歯磨きのために、以下の順序で重点的に磨きましょう。

  1. 上の1番前歯の歯と歯の間
  2. 下奥歯のかみ合わせ面
  3. 上奥歯のかみ合わせの面

これらの部位を重点的に磨くことで、短時間でも効果的な歯磨きが可能になります。注意点として、3歳までは上の前歯(A、B)がむし歯になりやすく、3歳を過ぎると奥歯(D、E)のむし歯が増加する傾向があります。

2. 間食回数の制限:1日1〜2回まで

実は、虫歯のリスクは何を食べるかよりも間食の回数に比例します。間食の回数を減らすことで、虫歯のリスクを大幅に低下させることができます。以下のポイントに注意しましょう。

  • 間食は1日1〜2回までに制限する

⇒間食回数は0歳〜2歳までが1日2回、3歳以上は1日1回がおすすめです。

  • だらだら食いを避ける
  • 決まった時間に間食を与える

⇒保育園のおやつも3時と時間が決まってますよね!

正しい間食の取り方を実践することで、お子様の歯の健康を守りつつ、生活リズムも整えることができます。

3. 飲み物の選択:水とお茶を中心に

清涼飲料水には多くの糖分が含まれており、虫歯のリスクを高めます。特に注意が必要な飲み物は以下の通りです。

  • 炭酸飲料
  • 乳酸菌飲料
  • スポーツドリンク

これらの飲み物は「噛めない砂糖」とも呼ばれ、口内を酸性に傾けるため虫歯のリスクが非常に高くなります。できるだけ水やお茶を中心とした飲み物選びを心がけましょう。

ちなみに100%のフルーツジュースもむし歯になるので、同様に注意してください。

4. フッ素製剤の活用:歯を強くする効果的な方法

フッ素は歯を強くし、虫歯から守る効果があります。フッ素を含む製品を日常的に使用することで、虫歯予防効果を高めることができます。特にフッ素入り歯磨き粉を使用する際は

  • 歯磨き後、水でのうがいは最小限に抑える

⇒歯磨き後のうがいをコップでした人と比較し、水を手ですくってうがいした人の方がフッ素が流れないので、手ですくってうがいした人の方がむし歯の数が少なかったという研究発表があります。

  • 年齢に応じた適切な量を使用する

年齢別のフッ素入り歯磨き粉の使用方法

お子様の年齢に応じて、適切なフッ素濃度と使用量が異なります。

以下は2023年に日本小児歯科学会・日本口腔衛生学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会合同の提案より改定された推奨使用方法です。

歯が生えてから2歳まで

  • フッ素濃度:1000ppmまで
  • 使用量:歯ブラシ先端1〜3mm(米粒程度)
  • 使用回数:1日2回(寝る前を含む)
  • おすすめ:うがいができない場合はジェルタイプ

3歳〜5歳

  • フッ素濃度:1000ppmまで
  • 使用量:歯ブラシ先端5mm(グリーンピース程度)
  • うがい:5〜10mlで1回

6歳以上

  • フッ素濃度:1500ppm
  • 使用量:1〜2cm程度(歯ブラシ全体)
  • うがい:15mlで1回

その他のフッ素製剤

  • フッ素ジェル
  • フッ素洗口剤

これらの細かい製品の使用方法などについては、歯科医院でアドバイスを受けることをおすすめします。

5. 定期的な歯科検診:確実な虫歯予防のために

上記の対策を実践することで、虫歯のリスクを大幅に低下させることができます。しかし、さらに確実な虫歯予防のためには、定期的な歯科検診が欠かせません。

定期的な歯科検診のメリット:

  • 早期の虫歯発見と対処
  • プロフェッショナルなクリーニング
  • お子様の口腔状態に合わせた個別アドバイス

歯科医院での定期検診と予防処置を組み合わせることで、より高い確率で虫歯を予防できます。

まとめ

忙しい毎日の中でも、これらの簡単で効果的な虫歯予防法を実践することで、お子様の歯を守ることができます。重要なポイントを再確認しましょう。

  1. 虫歯になりやすい部位を重点的に磨く!
  2. 間食の回数を制限する!
  3. 飲み物は水とお茶を中心に選ぶ!
  4. フッ素製剤を適切に使用する!
  5. 定期的に歯科検診を受ける!

これらの方法を日常生活に取り入れることで、時間をかけずに効果的な虫歯予防が可能になります。お子様の健康な歯を守るために、今日からできることから始め、歯科医院での定期検診と組み合わせることで、さらに確実な虫歯予防を実現できます!

お子様の歯の健康に関する不安や疑問がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。

学生・大人になってむし歯や歯並びなどで困らない人生を歩んでいけるよう当院がしっかりサポートさせていただきます。

【執筆・監修者】

たむら歯科・こども矯正歯科 院長

田村 光正 (歯科医師)

滋賀医科大学精神科 客員

睡眠歯科学会会員・顎咬合学会会員

口育士

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