夜、YouTubeを見て子どもがなかなか寝てくれないというお母さんも少なくないと思います。今回は、子どもの睡眠や睡眠呼吸障害とお口の関係について詳しく解説します!
東北大学の研究で睡眠時間が長い子どもほど記憶や感情に関わる脳の部位「海馬」の体積が大きかったことが報告されてます。
また、睡眠が必要量の2時間不足したとき、血中アルコール濃度 0.05%のほろ酔いと同じの能力になり、他人と協調できにくくなるという報告もあります。
小学生・未就学児の理想の睡眠時間
「小学生」: 最低9時間! (理想:9~11時間)
「未就学児」:最低10時間!(理想:10~13時間)
お子さんの睡眠時間確保のポイント
🌟午後9時には就寝!
⇒成長ホルモンが一番分泌!!
🌟スクリーンタイムでの制限を活用!
⇒スマホ時間を確実に制限!!
🌟昼間の活動を増やす!
🌟午後以降の砂糖の摂取を避ける!
⇒血糖値が安定し、リラックスします。
お口と密接に関係する睡眠呼吸障害とは?
「睡眠中の呼吸障害の病気」のことで子どもの睡眠呼吸障害が増えており行動障害、学業成績低下、身体発育障害、循環器疾患の誘発など大きな影響を与えることから早期発見・早期治療が注目されています!
睡眠呼吸障害のチェックポイント
□寝てるときにいびきをかく。
□いつも口があいてる(口呼吸)。
□息を吸う時に胸がへこむ。
□感情が不安定。
□昼間にひどく眠たそう。
□朝起きるとぐったりしている。
睡眠呼吸障害の治療
①3~6歳に行う扁桃腺をとる手術
②シーパップ(CPAP)
③当院の小児矯正の顎顔面矯正
↑外科的な処置を必要とせず根本の原因である上あごの成長不足にアプローチできることから新たな治療として海外でもとても注目されています!
顎顔面矯正とは?
小児矯正の治療方法の1つで急速拡大装置を用いて上あごの成長不足を改善していきます。睡眠呼吸障害も上あごの骨格的問題が原因としてあるので、矯正治療を通して睡眠・呼吸の改善も図っていきます🌟
今回は、子どもの成長に大きく関わる睡眠時間・睡眠呼吸障害についてお伝えしました。
【執筆・監修者】
たむら歯科・こども矯正歯科 院長
田村 光正 (歯科医師)
滋賀医科大学精神科 客員
睡眠歯科学会会員・顎咬合学会会員