学校の歯科検診で歯並びのチェック項目がなぜ設けられているのか?

こんにちは!たむら歯科・こども矯正歯科 院長の田村光正です。

今回は、学校の歯科検診で歯並びのチェック項目がなぜ設けられているのか?その重要性と効果を詳しくお伝えしたいと思います!

歯並びチェックの目的

学校の歯科検診で歯並びをチェックする主な目的は、お子様のお口の健康を総合的に評価し、将来的な問題を予防することにあります。歯並びは単に見た目の問題ではなく、むし歯や歯周病のリスク、さらには全身の健康にも関わる重要な要素なんです。

むし歯予防への効果

歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい場所ができてしまいます。特に、歯と歯の間が狭すぎたり、歯が重なっていたりすると、そこに食べかすが溜まりやすくなります。これは、むし歯の原因となる細菌の温床となってしまうのです。良い歯並びは、効果的な歯磨きを可能にし、むし歯のリスクを大幅に減らすことができます。お子様が自分で歯を清潔に保つことができれば、将来的なむし歯のリスクも低くなります。

歯周病予防の観点から

歯並びは歯周病の予防にも重要な役割を果たします。歯が密集していたり、歯列が乱れていたりすると、歯ぐきに余分な力がかかり、炎症を引き起こす可能性があります。また、歯並びが悪いと磨き残しが溜まりやすくなり、これも歯周病のリスクを高めます。

正しい歯並びは、歯ぐきへの負担を軽減し、磨き残しの除去を容易にすることで、歯周病の予防に貢献します。

歯並びがもたらすその他の効果

1. 咀嚼機能の向上

歯並びは何かを食べる・咀嚼(そしゃく)機能に大きく影響します。正しい歯並びは、食べ物を効率よく噛み砕くことを可能にします。これは単に食事を楽しむだけでなく、消化を助け、栄養吸収を促進する重要な役割を果たします。

2. 発音の改善

歯並びは発音にも影響を与えます。特に前歯の位置や形は、「サ行」や「タ行」などの発音に直接関わります。正しい歯並びは、クリアな発音を可能にし、コミュニケーション能力の向上にもつながります。

3. 顎関節の健康

歯並びの乱れは、顎関節に余分な負担をかけることがあります。これは、顎関節症などの問題を引き起こす可能性があります。正しい歯並びは、顎関節への負担を軽減し、将来的な問題を予防します。

早期発見・早期治療の重要性

学校の歯科検診で歯並びをチェックすることの大きな利点は、問題の早期発見と早期治療が可能になることです。子どもの顎は成長途中であり、この時期に適切な治療を行うことで、より効果的かつ効率的に歯並びを改善できる可能性が高くなります。

矯正治療のタイミング

小学生の時期は、永久歯が生えそろう重要な時期です。この時期に歯並びの問題を発見することで、成長に合わせた適切な矯正治療を計画することができます。例えば、顎の成長を誘導する装置を使用したり、永久歯の萌出をコントロールしたりすることで、より自然な形で歯並びを改善できる可能性があります。歯並びの乱れ方によって矯正治療を開始するタイミングが異なりますので、当院では5歳で一度歯並びの相談にお越しいただくことをおすすめしております。

まとめ:総合的なお口の健康のために

学校の歯科検診で歯並びをチェックすることは、お子様の口腔健康を総合的に評価し、将来的な問題を予防するための重要なステップです。歯並びは単に見た目の問題ではなく、むし歯や歯周病の予防、咀嚼機能の向上、発音の改善、顎関節の健康など、多岐にわたる効果をもたらします。

早期発見・早期治療により、お子様の健康的な成長を支援し、将来的な口腔トラブルを予防することができます。お子様の健やかな笑顔のために、歯並びケアを大切にしていきましょう。

【執筆・監修者】

たむら歯科・こども矯正歯科 院長

田村 光正 (歯科医師)

滋賀医科大学精神科 客員

睡眠歯科学会会員・顎咬合学会会員

口育士

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