親知らずが気になる方へ

親知らずが痛い。親知らずの周りの歯茎が腫れている。そんな症状にお悩みの方は、たむら歯科・こども矯正歯科までご相談ください。当院なら大学病院の口腔外科での臨床経験がある歯科医師が難しい症例の親知らずにも適切に対応できます。

当院の親知らずの抜歯について

親知らずのトラブルでは、多くのケースで抜歯が必要となります。その際、重要なのが事前の検査・診断です。親知らずの生え方、埋まり方というのは、患者様お一人おひとりで異なるため、その状態を正確に把握することが大切です。画像診断をレントゲン撮影のみで済ませる歯科医院も少なくありませんが、当院では患部を三次元的な画像で描出できる歯科用CTを活用しています。その結果、親知らずの形や大きさはもちろんのこと、周囲の血管や神経などの位置も正確に把握できるため、抜歯に伴うリスクを抑え、術中・術後の痛みも最小限に抑えた処置が可能となります。

そもそも親知らずとは?

親知らずとは、前から8番目に生えてくる永久歯です。上下左右で4本ありますが、生えてくる本数は患者様によって異なります。日本人は欧米人と比較すると顎の骨が小さく、すべての親知らずが正常に生えてくるケースの方が少ないです。そのためスペース不足によって斜めに生えてきたり、完全に埋まった状態で炎症を起こしたりする症例がよく見られます。また、親知らずは手前の歯に悪さをすることも多く、トラブルが生じた際には抜歯が適応されやすくなっています。

抜歯が必要な親知らずの症状

親知らずが虫歯になっている親知らずの虫歯は、軽度であれば通常の治療を行うこともありますが、生え方が悪かったり、進行度が高かったりする場合は、抜歯が推奨されます。こうした親知らずには、適切な処置を施すことが難しく、虫歯の再発率も高いからです。
親知らずがよく痛む・腫れる親知らずが痛む・周囲の歯茎が腫れる場合、智歯周囲炎(ちししゅういえん)を発症している可能性が高いです。智歯周囲炎の根本的な治療は、抜歯しかありません。そのため、何度も痛みと腫れを繰り返す場合は、抜歯が推奨されています。
斜めに生えている親知らず親知らずが斜めに生えていて、手前の歯を圧迫していたり、全体の歯並びや噛み合わせを悪くしていたりする場合は、適切な時期に抜歯するのが望ましいです。こうした親知らずは、虫歯・歯周病のリスクも高くなっています。
完全に埋まっている親知らず親知らずが歯茎に埋まっていて、口腔内には一切露出していないケースは、症状によって抜歯の要否が決まります。完全埋伏の親知らずで抜歯が必要となるのは以下のような症状です。
  • 嚢胞や腫瘍を伴っている場合
    親知らずのまわりに“袋のようなできもの”ができることがあります(含歯性嚢胞)。これをそのままにしておくと、あごの骨の中で袋がふくらんできたり、となりの歯の根が溶けてしまうことがあります。そのため、こうした場合は親知らずの抜歯と、袋を取り除く治療を行うことが勧められます。
  • となりの奥歯に悪影響を及ぼす場合
    親知らずが骨の中で前に傾いて生えていて、となりの奥歯に強く当たっていることがあります。この状態を放っておくと、となりの歯の根が溶けてしまったり、歯ぐきの病気(歯周病)が進みやすくなります。特に、となりの歯の根がすでに傷んでいる場合は、親知らずを早めに抜いたほうが良いことがあります。

抜歯が必要ない親知らずの症状

親知らずには、抜歯する必要がないケースも多くあります。以下に挙げるような親知らずは、経過観察や通常の歯科治療で対応します。

真っすぐ正常に生えている親知らずその他の歯と同じように真っすぐ正常に生えている親知らずは、抜歯する必要はありません。特に上下の親知らずできちんと噛みあっているケースは、その他の永久歯と同等の価値があるため、一生涯使うことを前提にケアしていくことが望ましいです。
トラブルを起こさない親知らず真っすぐ正常に生えていなくても、お口のトラブルの原因となりにくい親知らずは、抜かずに経過を見ていきます。親知らずの抜歯には相応のリスクを伴うため、歯を抜くことのメリットがデメリットを上回らない限り、経過を見ていくのが望ましいです。
虫歯治療・歯周病治療の効果が見込める親知らず親知らずが虫歯や歯周病になった場合でも、通常の歯科治療で効果が見込める場合は抜歯を回避します。

親知らずが気になったらまずは受診を

親知らずは、その他の永久歯よりも虫歯や歯周病のリスクが高く、周りの歯にも悪影響を及ぼしやすいです。治療が遅れると、上顎洞炎や顎骨骨髄炎、蜂窩織炎といった重篤な感染症に発展することも珍しくないため、親知らずの症状で気になることがあったら、まずはたむら歯科・こども矯正歯科までご連絡ください。歯科用CTなどを活用した精密検査を実施した上で、適切な治療法をご提案します。

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滋賀県高島市安曇川町末広3丁目3-1

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コラム

良い機能がいい歯並びをつくる!

こんにちは!たむら歯科・こども矯正歯科 院長の田村光正です。 いつもブログをお読みいただきありがとうございます! お子様の歯並びに不安を感じていませんか?                     実は、歯並びは遺伝だけでなく、日々の習慣や機能によっても大きく影響されます。今回は、ご家庭でも簡単に実践できる「お口トレーニング」をご紹介します。これらのトレーニングを通じて、お子様の健やかなお口の発達を促し、美しい歯並びへの道筋を立てましょう! お口トレーニングの重要性 歯並びの乱れを防ぐためには、正しい口腔機能の育成が不可欠です。健全なお口の発達には、以下の5つの要素が重要となります。 これらの要素を意識しながら、お子様と一緒に楽しくお口トレーニングに取り組んでいきましょう。 簡単・器具不要のお口トレーニング 1. 鼻呼吸の習慣化 **正しい呼吸は健康な口腔発達の基礎**です。口呼吸は様々な問題を引き起こす可能性があります。 鼻呼吸を促すためのトレーニング: 2. あいうべ体操でお口周りの筋肉を鍛える 「あいうべ体操」は、お口周りの筋肉を効果的に鍛えるシンプルな運動です。 あいうべ体操のやり方: これを1セットとし、1日3セット行うのが理想的です。入浴中や就寝前に親子で楽しく行いましょう! 3. 風船膨らましで口腔機能を向上 風船膨らましは、遊びながらお口の機能を鍛える素晴らしい方法です。 風船膨らましの効果: 親子で風船膨らまし競争をするなど、楽しみながら継続的に行うことが大切です。 4. 歯並びを悪くする習慣のチェック 歯並びに悪影響を与える習慣を早期に発見し、改善することが重要です。 チェックすべき悪習慣: これらの習慣に気づいたら、優しく声をかけ、代わりとなる行動を提案するなどして改善を促しましょう。 5. 定期的な歯科検診の重要性 専門家による定期的なチェックと指導は、お子様の口腔健康に不可欠です。 歯科検診で得られるメリット: お口トレーニングの実践ポイント まとめ お口トレーニングは、お子様の健やかなお口の発達を促し、美しい歯並びへの道筋を立てる重要な取り組みです。今回紹介した簡単なトレーニングを日常生活に取り入れることで、お子様の将来の口腔健康に大きな違いをもたらすことができます。 定期的な歯科検診と合わせて、これらのトレーニングを継続的に行うことで、お子様の素敵な笑顔を守り、健康的な成長をサポートしていきましょう!! お口の健康は、全身の健康につながります。 今日から、親子で楽しくお口トレーニングを始めてみませんか? https://reservation.stransa.co.jp/178b5133a9826524038d47a514a000e3 【執筆・監修者】 たむら歯科・こども矯正歯科 院長 田村 光正 (歯科医師) 滋賀医科大学精神科 客員 睡眠歯科学会会員・顎咬合学会会員 口育士

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時間がない毎日で 確実に虫歯を作らない虫歯予防法!!

こんにちは!たむら歯科・こども矯正歯科 院長の田村光正です。 いつもブログをお読みいただきありがとうございます!よく歯並びにまつわるブログを投稿していますが、今回のテーマは小児歯科で重要なむし歯予防です。 あっという間に過ぎていくお子様が寝るまでの時間!しっかり歯磨きが出来たほうがいいんだけど完璧にできないお母さん・お父さんのための虫歯予防法について詳しくお伝えしたいと思います! 歯医者さんに行ったら教えられる100点満点の歯磨き!でも毎日それをするのは無理無理!という声もよく聞かれる中で、時間をかけずにむし歯予防をする対策を5つ紹介します。 これらの方法を実践することで、お子様の歯を守りながら、貴重な時間を有効に使うことができます。 1. メリハリのある歯磨き:虫歯になりやすい部位を重点的に 虫歯は特定の部位にできやすい傾向があります。効率的な歯磨きのために、以下の順序で重点的に磨きましょう。 これらの部位を重点的に磨くことで、短時間でも効果的な歯磨きが可能になります。注意点として、3歳までは上の前歯(A、B)がむし歯になりやすく、3歳を過ぎると奥歯(D、E)のむし歯が増加する傾向があります。 2. 間食回数の制限:1日1〜2回まで 実は、虫歯のリスクは何を食べるかよりも間食の回数に比例します。間食の回数を減らすことで、虫歯のリスクを大幅に低下させることができます。以下のポイントに注意しましょう。 ⇒間食回数は0歳〜2歳までが1日2回、3歳以上は1日1回がおすすめです。 ⇒保育園のおやつも3時と時間が決まってますよね! 正しい間食の取り方を実践することで、お子様の歯の健康を守りつつ、生活リズムも整えることができます。 3. 飲み物の選択:水とお茶を中心に 清涼飲料水には多くの糖分が含まれており、虫歯のリスクを高めます。特に注意が必要な飲み物は以下の通りです。 これらの飲み物は「噛めない砂糖」とも呼ばれ、口内を酸性に傾けるため虫歯のリスクが非常に高くなります。できるだけ水やお茶を中心とした飲み物選びを心がけましょう。 ちなみに100%のフルーツジュースもむし歯になるので、同様に注意してください。 4. フッ素製剤の活用:歯を強くする効果的な方法 フッ素は歯を強くし、虫歯から守る効果があります。フッ素を含む製品を日常的に使用することで、虫歯予防効果を高めることができます。特にフッ素入り歯磨き粉を使用する際は ⇒歯磨き後のうがいをコップでした人と比較し、水を手ですくってうがいした人の方がフッ素が流れないので、手ですくってうがいした人の方がむし歯の数が少なかったという研究発表があります。 年齢別のフッ素入り歯磨き粉の使用方法 お子様の年齢に応じて、適切なフッ素濃度と使用量が異なります。 以下は2023年に日本小児歯科学会・日本口腔衛生学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会合同の提案より改定された推奨使用方法です。 歯が生えてから2歳まで 3歳〜5歳 6歳以上 その他のフッ素製剤 これらの細かい製品の使用方法などについては、歯科医院でアドバイスを受けることをおすすめします。 5. 定期的な歯科検診:確実な虫歯予防のために 上記の対策を実践することで、虫歯のリスクを大幅に低下させることができます。しかし、さらに確実な虫歯予防のためには、定期的な歯科検診が欠かせません。 定期的な歯科検診のメリット: 歯科医院での定期検診と予防処置を組み合わせることで、より高い確率で虫歯を予防できます。 まとめ 忙しい毎日の中でも、これらの簡単で効果的な虫歯予防法を実践することで、お子様の歯を守ることができます。重要なポイントを再確認しましょう。 これらの方法を日常生活に取り入れることで、時間をかけずに効果的な虫歯予防が可能になります。お子様の健康な歯を守るために、今日からできることから始め、歯科医院での定期検診と組み合わせることで、さらに確実な虫歯予防を実現できます! お子様の歯の健康に関する不安や疑問がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。 学生・大人になってむし歯や歯並びなどで困らない人生を歩んでいけるよう当院がしっかりサポートさせていただきます。 【執筆・監修者】 たむら歯科・こども矯正歯科 院長 田村 光正 (歯科医師) 滋賀医科大学精神科 客員 睡眠歯科学会会員・顎咬合学会会員 口育士

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学校の歯科検診で歯並びのチェック項目がなぜ設けられているのか?

こんにちは!たむら歯科・こども矯正歯科 院長の田村光正です。 今回は、学校の歯科検診で歯並びのチェック項目がなぜ設けられているのか?その重要性と効果を詳しくお伝えしたいと思います! 歯並びチェックの目的 学校の歯科検診で歯並びをチェックする主な目的は、お子様のお口の健康を総合的に評価し、将来的な問題を予防することにあります。歯並びは単に見た目の問題ではなく、むし歯や歯周病のリスク、さらには全身の健康にも関わる重要な要素なんです。 むし歯予防への効果 歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい場所ができてしまいます。特に、歯と歯の間が狭すぎたり、歯が重なっていたりすると、そこに食べかすが溜まりやすくなります。これは、むし歯の原因となる細菌の温床となってしまうのです。良い歯並びは、効果的な歯磨きを可能にし、むし歯のリスクを大幅に減らすことができます。お子様が自分で歯を清潔に保つことができれば、将来的なむし歯のリスクも低くなります。 歯周病予防の観点から 歯並びは歯周病の予防にも重要な役割を果たします。歯が密集していたり、歯列が乱れていたりすると、歯ぐきに余分な力がかかり、炎症を引き起こす可能性があります。また、歯並びが悪いと磨き残しが溜まりやすくなり、これも歯周病のリスクを高めます。 正しい歯並びは、歯ぐきへの負担を軽減し、磨き残しの除去を容易にすることで、歯周病の予防に貢献します。 歯並びがもたらすその他の効果 1. 咀嚼機能の向上 歯並びは何かを食べる・咀嚼(そしゃく)機能に大きく影響します。正しい歯並びは、食べ物を効率よく噛み砕くことを可能にします。これは単に食事を楽しむだけでなく、消化を助け、栄養吸収を促進する重要な役割を果たします。 2. 発音の改善 歯並びは発音にも影響を与えます。特に前歯の位置や形は、「サ行」や「タ行」などの発音に直接関わります。正しい歯並びは、クリアな発音を可能にし、コミュニケーション能力の向上にもつながります。 3. 顎関節の健康 歯並びの乱れは、顎関節に余分な負担をかけることがあります。これは、顎関節症などの問題を引き起こす可能性があります。正しい歯並びは、顎関節への負担を軽減し、将来的な問題を予防します。 早期発見・早期治療の重要性 学校の歯科検診で歯並びをチェックすることの大きな利点は、問題の早期発見と早期治療が可能になることです。子どもの顎は成長途中であり、この時期に適切な治療を行うことで、より効果的かつ効率的に歯並びを改善できる可能性が高くなります。 矯正治療のタイミング 小学生の時期は、永久歯が生えそろう重要な時期です。この時期に歯並びの問題を発見することで、成長に合わせた適切な矯正治療を計画することができます。例えば、顎の成長を誘導する装置を使用したり、永久歯の萌出をコントロールしたりすることで、より自然な形で歯並びを改善できる可能性があります。歯並びの乱れ方によって矯正治療を開始するタイミングが異なりますので、当院では5歳で一度歯並びの相談にお越しいただくことをおすすめしております。 まとめ:総合的なお口の健康のために 学校の歯科検診で歯並びをチェックすることは、お子様の口腔健康を総合的に評価し、将来的な問題を予防するための重要なステップです。歯並びは単に見た目の問題ではなく、むし歯や歯周病の予防、咀嚼機能の向上、発音の改善、顎関節の健康など、多岐にわたる効果をもたらします。 早期発見・早期治療により、お子様の健康的な成長を支援し、将来的な口腔トラブルを予防することができます。お子様の健やかな笑顔のために、歯並びケアを大切にしていきましょう。 【執筆・監修者】 たむら歯科・こども矯正歯科 院長 田村 光正 (歯科医師) 滋賀医科大学精神科 客員 睡眠歯科学会会員・顎咬合学会会員 口育士

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